NotionAIにエクスポート向け変換を任せてみる
NotionAIを気軽に使ってみるアドベントカレンダーの18日目です。
Notionはエクスポートしたデータをそのままインポートできるとは限りません。正確には、ページの内容をそのままエクスポートできるとは限らない、と表現すべきでしょうか。Notionは外部サービスを内包するブロックを構成できますが、エクスポートにおいて適切なデータ構造をしているとは限りません。
エクスポートにおける代替ブロックへのカバー操作はAIもある程度までは行ってくれます。
エクスポートを無難にできる要件
公式にもドキュメント化されておらず、基本は実際にエクスポートを試すのみとなりますが、ある程度はAIも教えてくれます。まずはインポート要件について聞いてみます。
問題なくインポートできるブロック構成を教えて
Notionで問題なくインポートできる基本的なブロック構成をご説明します:
テキスト要素
- 通常のテキストブロック
- 見出し (h1, h2, h3)
- 箇条書きリスト
- 番号付きリスト
メディア要素
- 画像
- PDFファイル
- 動画ファイル
その他の要素
- 引用ブロック
- 区切り線
- コードブロック
- 数式ブロック
- シンプルな表
注意点:
- データベースやリレーション、複雑な埋め込みコンテンツは、インポート時に問題が発生する可能性があります
- シンプルな構成のページほど、確実にインポートできます
続けて、エクスポート要件。
問題なくインポートできるブロック構成を教えて
Notionからエクスポート可能な基本的なブロック構成をご説明します:
- テキストブロック: 通常のテキスト入力に使用される最も基本的なブロック
- 見出しブロック: H1、H2、H3の3レベルの見出しを使用可能
- 箇条書きリスト: ビュレットポイントによる箇条書き
- 番号付きリスト: 数字による順序付きリスト
- チェックボックス: タスクリストやチェックリストの作成に
- 引用ブロック: 引用文やハイライトしたい文章に
- コードブロック: プログラミングコードの記述に。シンタックスハイライトにも対応
- 数式ブロック: 数式の記述に対応
- 表: 表形式でのデータ整理に
これらのブロックは、MarkdownやHTMLなど一般的なフォーマットへの変換が可能です。
Markdownの基本要素であれば、エクスポート=インポートといったところでしょう。Notion特有のブロックは無難にはエクスポートできないのが悩ましいところです。
無難にエクスポートできる形式に変換させる
無難にエクスポートできるページ構成にはどのようにすべきか悩ましいところですが、基本は該当ブロックを選択したうえで「無難にエクスポートできる形式へ変換して」とAIに依頼しましょう。Markdownの基本機能にないブロックは単一なテキストブロックにしてくれます。トグルでテキストを非表示にしていた場合は全て表示されることになるため、リストの入れ子等で目印をつけておきましょう。
インラインデータベースを使っていた場合、AIは特に変換を行いませんが、エクスポート時に単純なデータベースページへのリンクへ置き換わります。フィルタ設定等は消し飛ぶため、多用していた場合は予め設定内容をメモしておきましょう。
あとがき
エクスポートを考慮したページにしたい場合、まずはMarkdownで書き起こしてみましょう。表示確認はGitHubかZennを推奨します。
Notionのページレイアウト構成にてカラムを多用した場合、まず綺麗なエクスポートは不可能です。対策は悩ましいところですが、カラム内を1グループと見立てつつグループの概要を見出しとし、カラムとして並べずに単純に縦並びとして扱ってみるのも手です。